『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』

 JUGEMテーマ:小説全般

台湾に行ってました。

たびのおともは



色があってる。

春樹フリークでも、アンチ春樹でもないのですが、
やっぱ、いちおう読んどくべ。
村上春樹さんの小説はなぜか
「読んでいる」ということを強く意識してしまって、
なかなか物語りに集中できない。
物語りが面白くてぐいぐい読んでるときは「読んでいる」という状態を意識しないのだけど。
小説を愉しむというよりも
「あたし今、村上春樹を読んでいる」という状態を愉しむものなのかな。


「話が逸れてしまったけれど」
なんて大学の友だち同士の会話で言わねえべ、
とか日本語を英訳したのをもっかい日本語に訳したみたいな会話に
なんかちょっとお尻がうずうずしちゃう。

旅先なら集中して読めるかもしれない。

「中二病」っていう言葉、好きじゃない。
同様に、「どや顔」もきらい。
なんていうか、そこは突っ込まないでおいてあげたらいいのに、と思ってしまうのだ。

最近は、「大二病」とか「社二病」とかもあるのね。
いいじゃん、そんなときくらいイキがったって。


話が逸れてしまったけれど
『色彩をもたない〜』は
「大学二年生の七月から、翌年の一月にかけて、多崎つくるはほとんど死ぬことだけを考えて生きていた」
から始まる。

完全に大二病じゃないですか。

大学の仲良し5人組から突然はぶられた、くらいで
「生死をまたぐのは、生卵を飲むのと同じくらいのこと」
とか言っちゃって。
ママ友の付き合いに悩んでる人たちはどうすんのよ。
毎日生卵飲まないといけないじゃない。

湊かなえか桐野夏生なら、あっと言う間に4人ともぶち殺してるところよ。

と、ぶちぶち突っ込みつつも
なぜ四人から突然はぶられたのか?
突然挿入される死にまつわる挿話の意味は?
多崎つくるの名前はアナグラムで「続く力」だとか「狂った先」だとか
震災と関連してるとかしてないとか・・・

「深読み」してちょポイント満載で
宮崎駿的な、ディズニーランド的な
愉しみ方が何十の層になってできるようになっている。

そうか春樹ワールドは、
スタジオジブリかオリエンタルランドのエンターテインメントの域なのねん、
と思って堪能しますた。




台湾でも村上春樹は人気があるそうで
『1Q84』初版発行部数20万部は、台湾出版史上の最多記録だとか。

とにもかくにも、みんなが「読んだ?」と話題にするような小説があることが素晴らしい事です。
評価:
村上 春樹
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