スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

『凶悪』の1番悪い人はだれか

JUGEMテーマ:オススメの本
JUGEMテーマ:映画

あまちゃんも半沢直樹も終わっちゃったな〜。ぽかーん。

映画『凶悪』を観てきました。

怖すぎた。
目をそむけたくなるようなグロい場面は2カ所ほどですが
あまりのムゴさに胃の奥からじわじわくるような、そんな怖さが続きます。
(2時間あまりの映画の途中、トイレにたつ人がかつてないくらい多くて
そんな影響もあるのかなと思いました)

なにが怖いってこれがノンフィクションをベースにしている
現実に起こったことだという。

元ヤクザの死刑囚が獄中から雑誌記者に、
表沙汰になっていない事件を告発するところから始まります。
人を殺して捕まってない、自分よりもっと悪いやつがいるーー「先生」と呼ばれるその男の非道な手口とは……。

映画では「明潮24」編集部となっており、「新潮45」が取材して事件の真相に迫り、ついに警察を動かした実話をベースに、雑誌ジャーナリスト役を山田孝之、死刑囚をピエール瀧、先生をリリー・フランキーが演じています。

あまちゃん「無頼鮨」の大将怖すぎ!! 人殺しすぎ!!


映画には原作にはない要素が追加してあって、
山田孝之の嫁を池脇千鶴がやっているのですが、
こちらの話がまた暗い。真っ暗です。

半沢直樹の上戸彩と大違いよ!!
でもこっちがリアルだからね!!

山田(役名は藤田)は取材に没頭するあまり
実の母の介護を嫁の池脇千鶴に任せっきりなのですが
彼女もとうとう辛抱の限界がきて……

「あなたは母親を施設に入れる罪悪感から逃れたいだけなのよ」
と迫ります。

池脇千鶴が最後に吐く
「でも楽しかったんでしょ」
が怖い。すごく怖い。

私自身も、仕事の愚痴というオブラートにくるんで
忙しい自慢、というか、ツライ立場自慢、みたいなのを
つい人に言いたくなってしまうことがあり。
そのとき相手から返されたら一番怖い言葉。

「でも楽しかったんでしょ」

ひーーー。

凶悪なのは、卑劣でゲスい「先生」か、ヤクザの死刑囚か、
暴きたい記者なのか
それとも、、、、
怖いものみたさ、遠巻きに愉しむなこちらこそが、、、


原作文庫を読んでからぜひ。










怖くなるのが怖い

JUGEMテーマ:映画


今日の東京の成人式は、すごい雪ですね。
めずらしい。

雨の日、雪の日、訪問びより。
でも今日は出掛けるのやめちゃった。

営業のとき、クライアント激怒りで謝りにいったら、
電気を消された、とか
鉛筆折られた、とか
会ってもらえなかった、とか
先輩たちが(あ、私もなくなかったけど)言うのを聞いてて
こえーというより、なんでそこまで怒れるんだろう。
彼氏が浮気した、とかなら部屋の電気消すの分かる。
でも会社のお金やん。
なんで泣くほど怒れるんだろうって。
そのパワーっぱねえ。

会社(多くはブランド)への忠誠心の高さ、
自分同一化に感心するっていうと失礼だけど畏怖と敬意の混じったような。


でも今は、わかる。少しわかります。

取り引き先や仕事のやり取りをする相手に
ごくたまに、声が震えるほど、PCを打つ指がキーンと冷たくなるほど
怒りを感じることがあるさ。
ああ、これが、あのときのあれか、と思ったりするのだ。


何に怒ってるかっていうと、
こちらの真剣さと相手の真剣さにギャップを感じたときが
一番腹が立つ。ね。
ないがしろにされたとき。
それをとがめるとごまかそうとしてできない理由を述べられたとき。

最近は、チームのメンバーがいて
彼女たちの仕事を代表者として
社内外に代弁する場面も多くなり、
それがおざなりに扱われたときの怒りは自分の仕事の倍以上だ。


30代になって注意すべきは、アンチエイジングじゃなくて
自分がだんだん“怖い女”になっていくことを自覚すべし
みたいなことを誰かが書いてたんですよ。
阿川佐和子さんか、酒井順子さんか、林真理子さんかわすれちゃったけど。
齋藤薫さんだったかもしれん・・・。

だんだん仕事上の自分に厳しくしたいだけできるようになって、
他人にも求めすぎちゃうんだろう。



年末のお休みに映画『ダイアナ・ヴリーランド 伝説のファッショニスタ』を観に行きましたー。



まだやってるとこもありますね。
いくか迷っている人がいたらぜひ観に行ってほしいです!!


SPUR』2月号 に記事が1ページがあって。
晩年、目を悪くしたダイアナ・ヴリーランドが
「美しいものを見すぎた」と言った
というエピソードが載ってて、おお。心震えますた。

この映画1本観るより、このSPUR1ページのほうが秀逸だった
と思ってしまうほど、この記事の原稿は素晴らしかったので
合わせてみてもらいたいのです。


真剣と怖いはイコールなのかもなあ。
と映画を見ながら思いつつ。

でもやっぱり怖くなるのはいやだなあ。



評価:
岡本 太郎
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 820
(2011-09-10)
Amazonランキング: 83177位

『夢売るふたり』と『ヘルタースケルター』

 
今年NO.1本を早々に宣言してしまって、後悔
は、していませんよ。
してません。
『さよならヴァニティー』大絶賛いんぐ。
(このブログ経由でなんと5冊売れました。拝)

そして、今年NO.1映画も決まりました。

西川美和監督『夢売るふたり』。

試写でみたので公開は少し先なのですが
公開になったらもう一回観ようと思って
本まで買ってしまった。


この本自体にもまた惚れ惚れです。

西川美和監督と糸井重里さんの対談もものすごくいい対談だし、
綿矢りささんや小池昌代さんの寄稿も珠玉。
書き下ろし小説も。読み応えあり過ぎワロタ。

監督直筆の絵コンテも収録されてるんだけど
この絵の上手いこと、上手いこと。
ちょ、おま……漫画家かっ!?


『ヘルタースケルター』もだけど
女の人が描く女の人は生々しいなあ。
男の監督なら、ここまで女優さんに言わせないだろう、やらせないだろうなあ、というところ。
女のグロいところを生々しく描いて品があるところが凄い。

こっちも映画観た帰りに本も買ってしもた。



たとえば、私が高校生で
西川美和さんと蜷川実花さんが同じクラスだったとしたら、
たぶん、シンパシーを感じるのは西川美和さんなんだけど
つるもうとするのは蜷川実花さんのほうだと思う。
毎日一緒にソニプラ寄ったり、
カバンにお揃いのキーホルダージャラジャラしたりして楽しそうじゃ。

(私、この「高校の同じクラスだったらどうだったか」って想像するのが
とても好きで、いちいちいろんな人を当てはめてしまう。
大島優子と吉高由里子が同じクラスだったら、どっちの友だち?とか……
阿部サダヲと窪塚洋介、どっちに片思いする?とか……)


ユリイカには、『ヘルタースケルター』の脚本を書いた金子ありささんの話が載ってて
それがとてもよかった。
監督大絶賛の合戦になりがちな映画フィーチャー特集の中で
「女子として相容れないところ」をはっきりと言い、平行線だった点を語っている。

「でも、私は「美」に対してテンションが低いし、
周りにもあそこまでテンションが高いひとはいない」と。


女子の美意識の価値観の相容れないところがあっても
仕事として同じゴールを目指すほぼ同級生の女同士って……
(スケールが全然違うけれども私も経験あるから、
そのしんどさって、ねえと想像するだに息が苦しくなってしまう)

最後に、また蜷川さんから脚本のオファーが来たら引き受けますか? 断りますか?
というインタビュアーの最後の質問に、金子さんが

「蜷川さんが全力を傾けて撮る蜷川さんにしか撮れない作品なら、
また、そのサポートが出来ればと思います。私も全力で」

と答えてるとこ、読んで、ウルっときた。


評価:
---
文藝春秋
¥ 1,680
(2012-08-09)
Amazonランキング: 5704位

評価:
蜷川実花,村上隆,椹木野衣,戸川純,飯沢耕太郎,斉藤環
青土社
¥ 1,300
(2012-06-27)
Amazonランキング: 47789位

評価:
蜷川 実花
祥伝社
¥ 1,500
(2012-06-30)
Amazonランキング: 3780位

1